木
26
1月
2012
(前回までのあらすじ)隣人O氏のポルシェ964が日に日に美しくなっていく。聞けば、「PC-10」および「PC-11」なる薬剤で拭いているだけとのこと。自分もそれをさっそく購入し黒のアルファGTVで試したところ、浅い洗車キズが雲散霧消! そこで「すごいモノを発見した!」という趣旨のエントリを書いたところ、「いや、その手の製品の大本命はプレクサスでしょ」「ワコーズのバリアスコートも素晴らしいよ」「ややや、KUREのLOOXが安いデナイノ!」などの情報を多数頂戴した。結局のところ『最強』はどれなのか? まとめてテストしてみることに。
この手の製品を何と呼ぶのか知らぬが、さしあたっては「カンタン洗浄&コーティング剤」とでも呼んでおこう。さまざまあるそれら製品の中で、とりあえずの最強を決めるのが当エントリの趣旨である。しかし『最強』というのも考えてみればかなりバクゼンとした言葉ゆえ、まずは「この場における『最強』の定義」をしておこう。
それは「洗車キズなどの浅いキズ類をカンタンに消せる=最強」である。
人によってはそこではなく「ツヤの質」を重視するかもしれぬし、「効果の持続性」にこだわる者もいるだろう。自分もそれらを気にしないわけではないのだが、なにぶん大雑把な性格ゆえ「ま、どんなツヤでも出りゃいいよ」と思うし、「効果が薄れたら、またやりゃいいじゃん」とも思うのだ。しかし「洗車キズ」だけは、なんつーかクルマが一気にビンボーくさく見えるため、嫌なのだ。もしもそれをカンタンに消せるのであれば、自分にとっては最高である。
という勝手な基準に基づき、5種類の薬剤をテストしてみよう。「テスト」と言っても製造元や研究者がやる科学的な、再現性のあるものではなく、わたしが野っ原でテキトーに塗って拭いただけなのだが、まぁちょっとの参考にはなるはずだ。
雪が残るフォッケウルフ大駐車場でテキトーに「テスト」しました。実験台は走行5.9万円kmの99年式アルファGTVで、色はネロ。
向かって右の緑字ラベルがPC-10。200ml入りで1890円。
【メーカーのうたい文句(原文ママ)】
・水アカや様々な汚れを強力に落とします。
・塗装面に付着した虫や樹液を除去します。
・シリコンを含まないのでコーティングの下地処理に最適です。
・コンパウンドを含みませんが、軽いキズ等を目立たなくします。
【主な成分(製品背面ラベルの表示ママ)】
イオン系界面活性剤、石油系溶剤
【使用方法】
ボトルをよく振り、柔らかい布に液剤を適量つけ、ボディをやさしく磨き込む。その後、マイクロファイバークロスで拭き上げる。
【伊達暫定採点】(※満点は星5個)
洗車キズの消えっぷり ★★★★☆
作業のカンタンさ ★★★☆☆
ツヤ感 ★★★★★
コストパフォーマンス ★★★★★
【解説】
前回のエントリで紹介したPC-11のご先祖にあたる製品。PC-11はコーティングによるツヤ重視で、こちらPC-10は汚れ除去重視。だがツヤ感も十分で、しっとりとした風合いのツヤがビッと出る。
洗車キズの消えっぷりは4つ星で、浅めのキズは確実に目立たなくなるはず。心情的にもう一声消えてほしいため4つ星としたが、それはまぁ無いものねだり。ていうか5つ星を付けちゃうと、まるでどんなキズでも魔法のように消えるかのごとくイメージされてしまうので4つ星とした次第。深いキズは消えません。メーカーも「ごく浅いキズは目立たなくすることが出来ます。ただし、深いキズは除去出来ません」と明言している。
エアゾールタイプではなく、粘度のある液体をクロスにちまちまと付けながら磨くのがちょい面倒で、ムラもやや生じやすいため、作業のカンタンさは3つ星に。まぁ、そういった作業が苦にならない人も多いのでしょうが、わたしは面倒くさがり屋なので。この消えっぷりで1890円は安いのではナカロウカ!ということでコスパは満点の5つ星。
向かって左の赤文字ラベルがPC-11。200ml入りで3045円。
【メーカーのうたい文句(原文ママ)】
・汚れ除去とコーティング施工が同時に出来る画期的な次世代コーティング剤です。
・紫外線をカットして深いツヤと濡れたような輝きを長期間維持します。
・ガラス系、その他コーティング施工済み車にも使用でき、本液剤により犠牲被膜が形成され被膜保護力がアップします。
【主な成分(※製品背面ラベルの表示ママ)】
イオン系界面活性剤、石油系溶剤、珪酸塩有機性分子化合物
【使用方法】
ボトルをよく振り、柔らかい布に液剤を適量つけ、ボディをやさしく磨き込む。その後、マイクロファイバークロスで拭き上げる。
【伊達暫定採点】(※満点は星5個)
洗車キズの消えっぷり ★★★★☆
作業のカンタンさ ★★★☆☆
ツヤ感 ★★★★★
コストパフォーマンス ★★★★☆
【解説】
PC-10は「汚れを落とすこと」が主な目的で、こちらのPC-11は「強力なコーティング剤を配合した保護仕上げ剤」。ツヤ感もPC-10より上との触れ込みだが、素人目にはほぼ同じに見える。「PC-11が劣っている」というのではなく「どちらも十分なツヤ」という意味で。
伊達にとっては非常に肝心な「浅いキズの消えっぷり」はPC-10とほぼ同じゆえ4つ星の高評価。浅めのキズは確実に目立たなくなるはず(もちろん、深いキズは消えません)。5つ星にしなかった理由はPC-10と同様だ。液の粘度や塗り方はPC-10と同じで、(伊達にとっては)やや面倒でムラも比較的生じやすいため、作業のカンタンさは3つ星。
3045円が高いとは思わないが、「1890円のPC-10でも十分?」と思う部分もあるため、コスパは星一つ分を減。
ちまたでは一番人気の売れ筋商品。ドンキ価格で1980円(Lサイズ368g)
【メーカーのうたい文句(原文ママ)】
Plexus(プレクサス)は1本で「洗浄・艶出し・コーティング」の3つの効果がある画期的なマルチクリーナー・コーティング剤です。アメリカで最も厳しい米軍品質検査基準をクリアしている為、あらゆる状況下で高い効果を発揮します。
【主な成分(※製品背面ラベルの表示ママ)】
特殊ソルベント、マイクロクリスタリンワックス、クロスリンクポリマー、中和リン酸アルコールエステル、水、噴射剤
【使用方法】
容器をよく振り、作業面積の1/5~1/20程度にプレクサスを10~20cm離して直接スプレーする。スプレー後、綿100%のやわらかい布で均等に伸ばし、拭き上げる。すぐに別のきれいな布またはマイクロファイバークロスで乾拭きする。
【伊達暫定採点】(※満点は星5個)
洗車キズの消えっぷり ★★★★☆
作業のカンタンさ ★★★★★
ツヤ感 ★★★★★
コストパフォーマンス ★★★★★
【解説】
洗車キズの消えっぷりはPC-10およびPC-11とほとんど同じで優秀。浅いキズであれば確実に目立たなくなるはず(もちろん、深いキズは消えません)。
特筆モノは、作業のカンタンさ。スプレーをほんの少量シュパッと吹きつけて綿100%の布で伸ばすのだが、伸びがいいので作業は瞬殺。乾拭きも楽ちん極まりない。ツヤ感は十分だが、PC-11と比べるとやや人工的というか、アメリカ~ンなこってり系のツヤか。
Lサイズの定価は3800円ほどらしいが、1890円のドンキ価格であればコスパ的にも高レベル。売れてる理由がよくわかる、ナイスな製品。効果持続期間はメーカーによれば約1カ月。
伊達がAmazonで買った価格は2500円。300ml入りで、マイクロファイバークロス付き。
【メーカーのうたい文句(原文ママ)】
簡単作業でプロの輝き!
★新開発Wハイブリッドポリマー
高密度ガラス系ポリマーとオリジナルポリマーレジンがガラスのようなクリスタルな輝きを実現、深みのある艶を形成します!!(中略)ハイブリッドコーティングの持続力は、最長6ヶ月!!(後略)
【主な成分(※製品背面ラベルの表示ママ)】
該当なし
【使用方法】
洗車後、適量を塗面から30cm離して直接スプレー塗布、またはクロスに適量を吹きかけて塗布。乾く前に速やかに専用クロスでタテ・ヨコに刷り込むように拭き上げる。
【伊達暫定採点】(※満点は星5個)
洗車キズの消えっぷり ★★★☆☆
作業のカンタンさ ★★★★☆
ツヤ感 ★★★★☆
コストパフォーマンス ★★★★☆
【解説】
いろいろな人のブログなどを読むと、本当に長期にわたりコーティング効果が持続するらしい。さすがはワコーズ、素晴らしい! しかし伊達の使い方、すなわち「少々お疲れな中古車のボディをサクッと美しくする」という面に限れば、プレクサスおよびPC-10に軍配が上がる。浅い洗車キズはある程度目立たなくなるが、プレクサスやPC-10/11ほどではない。
バリアスコートの落ち着いたツヤ感は好感のもてるものだが、ややくたびれた中古車のボディには、プレクサスやPC-11の「わかりやすいツヤ」のほうが合う(と伊達は思う)。いかにも日本の実力派らしい好製品だが、新車や高年式車に使ったほうがその真価は発揮されそうだ。ただ、「バリアスコートの上にプレクサス!」という合わせ技を愛好している人は多いらしい。
伊達がドン・キホーテ方南町店で買った価格は1480円。330ml入り。
【メーカーのうたい文句(原文ママ)】
LOOX(ルックス)は、特殊洗浄剤、0.7ミクロンの微粒子コンパウンド、3つのWAX成分を配合した、泡タイプの表面仕上げ剤です。これ1本でボディはもちろんホイールやヘッドライトカバーなどの汚れを落とし、キズを消し、美しい輝きを引き出します。うすく均一に塗布でき、作業性に優れています。
【主な成分(※製品背面ラベルの表示ママ)】
界面活性剤、合成ワックス、カルナバワックス、シリコーンオイル、石油系溶剤、研磨剤
【使用方法】
洗車後水分を拭き取り、容器をよく振ってから泡状の液をスプレーする。乾燥する前に、やわらかい布でムラにならないように磨く。その後、乾いたやわらかい布で仕上げ拭きする。
【伊達暫定採点】(※満点は星5個)
洗車キズの消えっぷり ★★★☆☆
作業のカンタンさ ★★★☆☆
ツヤ感 ★★★☆☆
コストパフォーマンス ★★★☆☆
【解説】
こちらも「浅い洗車キズを目立たなくさせる」という点においてはプレクサスやPC-10/11に劣る。また、泡状の液がややムラになりやすい印象あり。その後の仕上げ拭きでそのムラは消えるのだが、気分的にやや萎える。ドンキ価格は安いが、「500円ケチるよりは…」という気分になる。
以上、非科学的でテキトーな比較とはいえ、人様の商品にケチをつけるわけだから、ある程度の根拠のようなものを長々と書かせていただいた。恐縮である。
で、結論。
【暫定順位】
暫定1位:プレクサス(即効性が高くて楽ちんな、イイ商品です!)
暫定2位:PC-10(これもステキです。追加取材次第では1位になるのかも?)
暫定3位:PC-11(とてもステキですが、PC-10で十分な気もするので)
同率3位:バリアスコート(真面目なイイ商品だと思いますが、私の使い方には合わない)
5位:LOOX(……ノーコメント)
冒頭付近でも申し上げたが、これは「不肖わたしの使い方および基準で考えて、どうなのか」という順位ゆえ、異論もあろうかとは思う。また今回、順位を「暫定」とした理由は以下のとおりである。
……いやね、PC-10を開発したザグロスさんも当然、プレクサスのことはよ~く知ってると思うんすよ。そのうえで、青山の地下から「PC-10/11こそが究極だ!!!!」という具合に出してきたわけですから、俺みたいな素人が1日パッと使っただけじゃわからない成分的な何かが、絶対にあると思うんす。そのあたりを今度、青山オーバルビルの地下で聞いてみようかな、と。あと、PCシリーズを使い続けてるとどんどんキレイになるっていう部分も、隣人のポルシェでまざまざと見てますしね。だから、順位は今後変わるかもしれないっす。
……最後、疲労ゆえ思わず素の文体となってしまったが、いずれにせよKUREのLOOX以外は、買って損のない製品であると不肖自分は考える。そのうえでの参考としていただけたならば幸いであります。敬礼。
バリコー推しでしたが残念・・・
ホイールの汚れ落としでもバリコー推しです!
しつこくてすいません。笑
や、バリコーは本格派感ありありですよ。今日はできなかったホイール関係とか、そのうちひっそり試してみます!
ワタクシはプレクサスを愛用しております。
自分の147はアズーロヌヴォラという薄い色なので
拭き取りむらが分かりにくく簡単なのですが、
濃紺の嫁車は、うまく拭き取らないと
スプレーのあとが残ってしまうようです。
確かに浅いキズは綺麗に消えるのですが、
先日インフルエンザで発熱しながらの車庫入れで
右ドアを思い切り擦ってしまったキズは
もう交換でしか直せないと言われてしまいました。
山田さん>プレクサスに関しては、スマートロードスターにお乗りの方の『クロネコと空を見上げて』というブログが大変参考になりました。その方が取材したところによると。ムラの主な原因は「かけ過ぎ」「近すぎ」なのだそうです。しかしスマートロードスター、私もかなり本気で欲しいクルマの一つです。
この記事待ってました!
プレクサスの言いだしっぺのくせになんですが、ボディーに使ったことはありませんでした。
ワタシは樹脂パーツと内装のプラスチック部分のみに使用してましたが、ボディーにも使えるんですね。
今度試してみます。
沖田さん>ボディには「付けすぎない」「なるべく遠くから吹く」のが、ムラにならないコツだそうです。よそのブログの受け売りですが!
