30

1月

2012

方言とプライド

皆さんこんにちは、「カーライフエッセイスト」の伊達です。
それはさておき、自分は東京出身のため主に東京弁を話すが、周囲にいるほとんどの者らも日常的に東京弁を使っている。ということで「この者らは皆、東京か関東のどこか出身なのだらう」と自動的に思うのだが、よくよく聞いてみれば、例えば友人K君の場合でいうと岩手県一関市出身であったりする。その者はいわゆる上京後に、東京弁を日常的に使うように自らを矯正したのだという。

 

K君が東北弁でしゃべろうが東京弁を使おうが、自分としてはどちらでも一向に構わない。特に女子の場合は、当地の言葉でしゃべられると「なぜかぐっと来る」という不思議な現象もある。よく知らぬが最近はこんな(↓)TVプログラムもあるらしい。

 

 

そんな状況にあって、東京およびその周辺に住まっていても絶対に東京弁をしゃべらない、というか、地元のことばを頑なに話し続ける者らがいる。

 

関西人である。

 

ことの良し悪しではなく単に「広く見られる事実」として、岩手県人は東京に居を構えると、東京弁を使うようになる。いや「東北人は」と言うべきだらうか。北海道人もそうであり、北陸の者ら、中部の者ら、山陰・山陽の人々、福岡ケンミンはちょっと微妙だが、九州に住まう者らも、そうだ。沖縄県人はやや微妙か。しかし関西人のみが、断固として関西ことばを東京でも使い続ける。

 

これらの違いはどこから生まれるのだらう。

 

その答えは「地元に対するプライドの高低」であると考えられる。無論ここでいうプライドとは、誰しもが郷土に対して持つであらう愛に由来する本質的なそれではなく、あくまで表層的な部分のことを言っている。誤解なきよう願いたい。

 

さて。関西人らが正味のところどう考えているのか自分には不明だが、想像するに、以下のごときニュアンスかと思われる。


「東京なんかよりこっちのほうがエライ」


自分らのほうが文化的に上位にあるのだから、つーか少なくとも下位にはないのだから、何かを無理に東京風に改める必要などない。ていうかむしろそちらがこちらに合わせるべきである……と、そこまで関西人らが考えているとは思わぬが、彼らの潜在意識(無意識の領域)にあるものとは、まさにそのようなものなのだらう。

 

そうなると「逆もまた真なり」なわけで、たとえば東北人らは「私の地元よりも東京のほうが断然エライ」と思ってしまっていると考えられる。自分はそんなことは全然ないと思うゆえ、向後はぜひビシビシと東北ことばを、ここ東京でも使っていただきたいと強く思うものである。無論、東北人各位の本質的なプライドを疑ったことなど一瞬たりともないが、表層的部分においても、我が物顔でいていただきたいのだ。まるで関西人のように!

 

 

……などと偉そうに発言をする際は、わが身を省みて自己点検してみることが必勝の道である。すると、自分にも似たような問題があった。中古車のリアウインドウにしばしば貼られる「アレ」の話である。

 

この赤いステッカーが「アレ」。窓が汚くてすみません。

 

自分は「輸入中古車研究家」を自称し、輸入中古車を愛し、それを人様に勧めているにもかかわらず、アレについて「中古で買ったのがバレちゃうから、できれば貼らないでほしいんだけどなぁ……」などと、これまで内心は思っていたのだ。

 

なんたる欺瞞的態度。なんという恥知らず。シェイム・オン・ミー!

 

自分は向後、心を入れ替える。アレすなわち輸入中古車ショップのステッカーは素晴らしい。むしろエリートの証である。なぜならば今、輸入中古車を選ぶということ自体が素晴らしく、かつエリートの証だからである!!!

 

「!!!」と3つも付けて強調するだけというのも頭が悪くてシェイム・オン・ミーゆえ、以下、具体的に輸入中古車の素晴らしさを挙げておこう。

 

●とにかく安い!
大金持ちの人にとってはどうでもいい話だろうが、自分のようなド庶民にとっては非常に重要なポイントである。自分は、自分の自動車道楽を「中古」という分野に限定させているからこそ、

 

・貯蓄をする
・できれば寄付もする
・クルマ以外の趣味も持つ
・ダサい服はなるべく着ない
・積極的に酒色におぼれる
・その他いろいろ

 

と、人間として最低限に文化的な生活を営めているのだ。これで新車のアストンマーティンなどに興味をもってしまった日には、身の破滅は間違いない。


●それでいて楽しい!
いかにデフレの時代であっても、「安けりゃ何でもいい」というわけでない。輸入中古車はただ安いだけでなく、以下のような魅力も詰まっているのだ。


・(比較的)小さい!
寸法的に肥大化した最新モデルでは絶対に感じ得ない美観や動きが、そこにある。


・(比較的)ローテクである!
競技に使うクルマや、プロスポーツ選手などが現場までの安全・安楽な足にするクルマであれば、なるべくハイテクであることが望ましい。しかし我々はいわば「道楽」でクルマに乗るのだ(※一部地方の人を除く)。その場合、いたれり尽くせりのハイテク機能は、極論すれば邪魔である。山は、ケーブルカーやヘリではなく二本の足で登るから楽しいのだ。

 

 

その他、書けばキリがないほどの魅力が、輸入中古車にはある。それを理解し、かつライフサイクルアセスメント的にもイケている生活をしている者とは、まさに現代のエリートである。リアウインドウの中古車店ステッカーはむしろ現状の2倍から3倍ほどのサイズにして、もっと「中古で買いました」アピールをしても良いくらいだと愚考する!

 

 

……冗談はさておき、お金持ちの新車道楽や、技術者たちの未来への情熱。そして、より新しくより素晴らしい何かを体験したいという、クルマオタクたちの熱いオタク魂。自分は、それらすべてをまったくもって否定しない。ていうかそちら方面の方々はもっとガンガン行ってください! 陰ながら応援してます!

 

だがしかし。情熱をかけるほどの価値も美意識もないつまらぬクルマを新車で買い、そしてもしもそれが原因で生活に窮し、その結果としてダサい服とか着ている者がいたならば、自分は全身全霊でその者を否定する(※もちろん、情熱をかけるに値するクルマを新車を買ったことでビンボーしてる人は全然善しです! サムライです!)。

 

コメントをお書きください

コメント: 4

  • #1

    海洋虎 (火曜日, 31 1月 2012 00:20)

    伊達軍曹
     中古車で全く問題ないと思います
     室内に嫌な匂いが残っているとか修復不可能な事故歴あるなどはこまりますが
     以前は新車も買いました
     BNR32GTRは新車で買って18年22万キロを乗ってミッションが壊れて諦めました
     良い車でしたが最後までシートは好きになれませんでした
     シートは断然カレラの方が良く出来ていると思います
     中古車が安く買えるのは嬉しいですし新車で欲しい車が全然見あたらない
     もはや新車を買うことはあるまいとCGなどは久しく買っておりません
     自動車ジャーナリストの方々には申し訳ありません

  • #2

    伊達 (火曜日, 31 1月 2012 00:46)

    海洋虎さん>おっ、R32GT-Rに乗ってらしたとはサムライですね! ステキです。ステキといえば、911のシートは本当に素敵ですよね。自分はドイツ車のシートをあまり評価していませんが、911は例外です。964に乗っていた際はかなり癒され、そして感服したものです。
    アルファのジュリエッタとかは新車でも興味あるんですが、大枚をはたく「決定力」があるかどうかはやや微妙なところです。明日、というか今日、JAIA試乗会というのに行ってきます。ステキな新車があるといいのですが。

  • #3

    沖田十三 (日曜日, 05 2月 2012 18:56)

    >東北人らは「私の地元よりも東京のほうが断然エライ」

    ワタシも東北人ですが、今でこそそうは思いませんが、中高生にとっては東京は明らかに花の都ですからそこからなんでしょうね。
    横浜に10年住んで東北に舞い戻った今となっては方言も忘れつつあります。ちなみに同じ東北でも仙台はみなさん標準語です。


    ところでジュリエッタ。最近の新車では珍しくソソられる車です。数年後の中古車試乗を視野に入れて、伊達さんのインプレッションを期待しています。

  • #4

    伊達 (月曜日, 06 2月 2012 07:13)

    沖田さん>盛岡に取材に行ったとき、地元の人同士が東京弁でしゃべっていて軽く驚きましたが、盛岡でそうなんですから、仙台はそうなんでしょうね。どうでもいい話ですが小学生のとき、仙台から転校してきたY野さんという女子のことが好きでした!

  • loading

@SGT_Date on Twitter

PV ranking of 400show blog